「借金は、借り入れ先を一つ一つを見るのではなく総額で見るんだ!」と書いたけど、分かりづらかったのか、ちょっと伝わっていない気がしたので、まとめて書いておきます。
金利が同じ場合には、どうしても借り入れ額の多い方を減らしたくなるんですが、よーく考えてみてください。金利が同じと言うことは、年間で考えたら、どちらを返していても取られる利息額は、数円の差ですよ。
ちょっと分かりやすくする為にシミュレーションしてみたので見てください。
同じ金利の借り入れ繰上返済パターン
金利が15%で、100万円と80万円の2カ所の借り入れがある場合に、それぞれを毎月繰上返済5,000円した時の違いを見てみたいと思います。
借り入れ額100万円の方を繰上返済した場合
まずは、借り入れ額100万円の方を約定返済額20,000円にプラスして、毎月繰上返済5,000円を頑張ったとします。
借り入れ額80万円の方を繰上返済した場合
次に借り入れ額80万円の方を約定返済額15,000円にプラスして、毎月繰上返済5,000円を頑張ったとします。
借り入れ額100万円の方が¥254,932、借り入れ額80万円の方が¥254,934となりました。
この2円の金額の差は、端数の切り捨てによる違いなのでどうしても出てしまいますが、今まで計算してみた感じでは数円の違いにしかなりません。
ちなみに借入残を計算して貰っても、この2円の差しかありません。
完済チャンスは、思って居るよりも近くにある
より金利低いところに借り換えを行う為には、借り入れ先件数は少しでも少ない方が良いです。
上で例にあげた100万円(約定返済20,000円)と80万円(約定返済15,000円+繰上返済5,000円)を続けていった場合に訪れる借り入れ先を減らす完済チャンスがいつ来るのかもシミュレーションしてみたので、合わせてみてください。
— 長くなるので、省略 —
借り入れ先を減らす完済チャンスは、37ヶ月目にあります。
借り入れ額80万円の方の借入残を借り入れ額100万円の方に借り換え出来るようになったポイントです。このポイントで借り換えを行い、80万円の方を完済し、解約することが出来るようになる!
そして、解約後1ヶ月ほど間をあけて、今度は残り100万円の方を更に金利が低いところに借り換えチャレンジします。
まとめ
ちなみに100万円の方を5,000円繰上返済し続けた場合でも、同じように37ヶ月後に借り換えチャンスが訪れます。
でも経験上、突然お金が必要になって追加で借り換えしなければいけないと言う状態になることもあります。その場合は、繰上返済を頑張っている方ではなく、約定返済のみを返している100万円枠の方から追加借り入れします。
なぜかと言うと予定通りに途中で借り換えが出来なくなっても、80万円の方は確実に返済期間を短くし、完済を達成する為です。
もう一つ大事なのは、借金と戦っていく上で大事なモチベーションです。
「頑張っても減らない」と感じてしまうのは、確実にモチベーションを下げる要因になるので、複数を同時並行で頑張るとせっかく繰上返済して頑張っているのに完済に近づいていると言う実感が薄れてしまうので、片方集中がおすすめなんです。