クレジットカードやカードローンの返済日に残高不足で引き落とせなかった時にどうなるんですか?ブラックリストに載りますか?と言う質問を何度か頂いたことがあります。この質問に対する答えは「払えない期間が長くなれば載る。大体目安は2ヶ月です。ちなみに支払いをするまでカードは利用出来なくなります」です。
ブラックリストに載るタイミングは、カード会社によって異なるので、一概に「いつ載る」と言うのは言えないけれど、個人信用情報機関のCICが出している「61日以上の遅延により掲載される」と言うのを一つの目安として覚えておくのが良いと思う。
でも、本当に気にして欲しいのは、ブラックリストに載るのか?と言うことではなく、遅延損害金の方なんです。意外と知られていないけど、遅延損害金はペナルティの中でも危険度が一番高いなものなんですよ。だから、ぜひ知っておいてほしい。
遅延損害金って何?
遅延損害金と言うのは、簡単に言えば「延滞金」のことです。
レンタルビデオなども予定した日に返さなかったら延滞金が取られるのと同じように、借金でも「遅延損害金」と言う名の延滞金が取られます。普段の利息+延滞金が加わると借金が借金を呼ぶ状態となります。
ショッピング枠とキャッシング枠で計算方法も違うので、今回は恐ろしいことになりやすいキャッシング枠の方を細かく説明します。
キャッシング枠の遅延損害金計算
キャッシング枠の遅延損害金は、借入残高すべてに対して計算が行われます。つまり100万円の借り入れがあったら、100万円に対して計算されます。
借入残高 × 遅延損害金実質年率 ÷ 365日 × 支払いが遅れている日数 = 遅延損害金
例えば、100万円の借り入れがある状態で15日間遅れた
100万円 × 26.38% ÷ 365日 × 15日 = 10,841円
※遅延損害金実質年率は、利息制限法が定める金利の上限18%の1.46倍にあたる26.28%で計算します。カード会社によって変わるところなので、細かくは契約時にもらった規約を確認してください。
もちろん、遅延損害金以外に返済日までの毎月の利息が掛かってくるので、年利18%を100万円借り入れていた時の1ヶ月の利息を15,000円とすると、遅延損害金(10,841円)と合わせて25,841円を返済する必要が出てきます。
毎月の約定返済額が3万円の場合は、実際に返済出来たお金は4,159円にしかならなくなってしまいます。4,159円のお金を返す為に25,841円もの費用が掛かると言うことだよっ!!
返済の優先度は、キャッシング枠が先!
ショッピング枠とキャッシング枠の2つがあるクレジットカードなどの場合、どちらか一方が遅れそうなら迷わず、キャッシング枠の返済をしてください。
遅れる場合は、必ずサポートセンターに電話して、「全額返済が出来そうもないので、返済日にはキャッシング枠を先に返済します」と伝えるようにしよう。
どうせ連絡来るだろうし、遅れちゃうけどいいかは絶対にやめよう。
まとめ
12,500円の利息でも高いっ!と思うのに更に遅延損害金でプラス1万円とか払わなきゃ行けなくなるのだけは、絶対に阻止しなければダメです。遅れなければ、遅延損害金分の1万円は実際の返済額に含まれるはずだったお金です。
信用情報がブラックになることは、確かに心配なことだけど、遅延損害金はちゃんと計算してみると心配とかじゃなく、紛れもない恐怖です・・・。61日までならブラックにならないんだー良かった♪とか安心している場合じゃないですよっ!
一番怖いのは、遅延している+自転車操業であちこちの借り入れが天井に張り付いているような状態です。例えば、「遅れている返済をすれば、カードがまた使えるようになるはず→別のところから借りて返済をする→ちょっとだけ借り入れられた!なんとか今月は生き延びた」とか言う状態ね。
この状態の人は、ちゃんと計算してみたら毎月なんとか返済して生き延びてるつもりでも、地味に借金が増えて行ってると思う。何とか返済して頑張っているから大丈夫!と思えて、実は「THE END」が近い最悪な状態だと言える。
ショッピング枠の方は、キャッシング枠ほどのインパクトはない(ざっくり説明すると10万円の返済予定のものを15日間遅れたら600円くらい)けれど、それでも利息の他に余分にお金を払うことには違いはないので、遅延だけは絶対に避けられるように頑張ろう。キャッシング枠の方は、また別途その内細かく紹介します。
遅延だけは、何とか脱出出来るように頑張ろー!
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